神代の昔から、女性上位の家は安泰で、ひいてはその部族は必ず繁栄するとされています。その伝でいきますと、我が銀座三丁目町会はまさしくそれに当てはまります。
それぞれの家庭は、どう見ても奥様の方が強そうですし、「お祭り」「盆踊り」「餅つき」など、数多い町内会行事でも、あるいは日常のボランティア活動も、各奥様方の力によるところ甚だ大であります。そこへいくと、男どもは正月の凧よろしく、ただ気持ちよく舞い上がっているだけであります。総勢三十名の婦人部メンバーは、いずれ劣らぬ美人揃い。御本社神輿渡御の道中では、御神酒所前でお茶などの接待がありますので、彼女たちの精力的な活躍ぶりを目にすることができます。また、中には神輿の先棒を奪い合う豪のお姉様方もおりますので、その担ぎっぷりも篤とご覧いただきましょう。
なお神輿は、神輿評論家、林順信氏が、その著者「江戸神輿春秋(春の巻)」の中で絶賛した名作。
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